収穫されたほうれん草は全長約40~45 cmで大きな葉をつけており、市場で出回っているものより一回り成長したものが納入されています。私自身、徒長した野菜は固く美味しくないのではと考えていましたが、越冬し肉厚となった葉は糖が蓄えられ栄養豊富となり、むしろ美味しくなるとの事でした。 圃場に生えているほうれん草を摘み取り食べてみると、生でもとても甘く感じました。生産者の方も逐一畑を見回り、成長不足のものは収穫時期を調整しているそうです。
ほうれん草は収穫後すぐに加工に移ります。2度の洗浄から加工、熱処理、殺菌冷却、袋詰めまでたったの15分で終わらせてしまう事に驚きました。いかに野菜の美味しさを保つか、日々考えていると話され生産者の方の強いこだわりを感じました。
産地見学会を終えて、「ほうれん草の胡麻和えに対する見方が変わった!」という意見や、「自分が食べている物が作られる様子を知ることができ、楽しかった」等様々な意見がありました。普段何気なく食べている食材も、少し考えてみるだけで食事への意識が変わってくるかもしれませんね。